医療福祉業界ピックアップニュース
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文書作成日:2017/01/05
オプジーボ、緊急改定で2月より50%引下げ

 一部の革新的な抗がん剤等について、市場の大幅拡大が見込まれると同時に、医療保険財政への深刻な影響が懸念されています。

 特にオプジーボは、効能・効果の追加や用法・用量の拡大によって、当初の想定を超えた拡大を続けており、平成30年度の薬価改定まで維持することが困難で、緊急的な対応が求められていましたが、このたび50%の引下げが決定されました。

 この件については、厚労省 中医協の薬価専門部会は平成28年11月16日の会合で対応案を示し、この対応案で同日に開催された中医協総会に提出・報告を行いました。ここでの案では、以下の対応が示されていました。


【平成28年度緊急薬価改定の基準】

(1)次に掲げる薬剤について、薬価の改定を行うこととする。
ア 平成27年10月から平成28年3月までに効能・効果又は用法・用量の一部変更が承認された既収載品
イ 平成28年度の企業予想年間販売額(薬価ベース)が、1000億円を超え、かつ、薬価収載された時点における予想年間販売額に対して10倍以上となる既収載品


 同会が厚労省及び薬剤製造販売業者に確認をしたところ、当該時点での上記に該当する品目として「オプジーボ点滴静注20r」及び「オプジーボ点滴静注100r」(いずれも小野薬品工業)が挙げられ、これらの品目ついて平成28年度緊急薬価改定の基準に従って計算すると、薬価は50%減の試算となりました。

 これらの検討を経て、同年11月24日、厚生労働省は平成28年度緊急薬価改定を決定し、以下のように告示しました。


【厚生労働省告示第397号】

診療報酬の算定方法(平成20年厚生労働省告示第59号)の規定に基づき、使用薬剤の薬価(薬価基準)(平成20年厚生労働省億時第60号)の一部を次のように改正し、平成29年2月1日から適用する。ただし、同年1月31日以前に行われた療養に関する費用の額の算定については、なお従前の例による。

別表第2部注射薬中
「オプジーボ点滴静注20r 20r2mL1瓶 150,200」

「オプジーボ点滴静注20r 20r2mL1瓶 75,100
に、

「オプジーボ点滴静注100r 100r10mL1瓶 729,849」

「オプジーボ点滴静注100r 100r10mL1瓶 364,925
に改める。


新薬価は、平成29年2月1日から適用されます。


厚労省

「中央社会保険医療協議会 薬価専門部会(第120回) 議事次第」

「中央社会保険医療協議会 総会(第339回) 議事次第」


官報 平成28年11月24日付 本紙 第6905号「使用薬剤の薬価(薬価基準)の一部を改正する件(厚生労働397)」


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